2008年の海外競馬

12/12

海外競馬の年末のお楽しみといえば・・・香港ですね!
今年も香港国際競走の時期がやってまいりました。昨年は馬インフルエンザの影響もあって日本馬の参戦も少なかったですが、今年は4頭が登場予定です。
簡単に展望をしてみましょう〜。

<香港ヴァーズ>
まず最初に行われるのが2400mで行われる香港ヴァーズ。ここで気になる馬はフランスのドクターディノ、そしてジャパンカップにも来たパープルムーンあたりでしょうか。全体的には例年ほど強力な馬って出てないような気がします。日本代表ジャガーメイル(香港名:網絡電郵)はこの中では格下っぽいのですが、なんといってもキネーン騎手を鞍上にできたのは大きいですね。一発も期待できそうです。

<香港スプリント>
ここは何となくだが、地元勢が有利になりそう。例年のことだが、香港勢か南半球勢が圧倒的に強いですし。我らが日本勢はローレルゲレイロ(香港名:桂冠戦士)とトウショウカレッジ(香港名:東商勇者)の2頭が登場。毎回なのだが、このレースの日本勢は苦戦が続いているだけに、どこまでやってくれますか・・・。

<香港マイル>
今回、日本勢で最も注目を集めるのがここに登場するスーパーホーネット(香港名:超級黄蜂)でしょう。G1勝ちこそありませんが、重賞実績からもいつG1を取ってもおかしくない馬ですからね〜。いやが上にも期待は高まるものです。ただここは相手がかなり揃いました。地元からはお馴染みグッドババにアルマダ、エイブルワン。米国からはキップデヴィル、そして今年の1000ギニー馬、あのナタゴラ(しかも鞍上ルメール・・・)も出るとあり、ここに関しては例年以上のハイレベルでないかい!?ホーネット君、相手はかなり手強いですがぜひ一発を!

<香港カップ>
ここは残念ながら日本馬の参戦はありません。ここの注目はやはり地元期待のビバパタカでしょうか。これもお馴染みリンガリやイーグルマウンテンあたりも有力となりそうですね。個人的に注目したいのは3歳牝馬ラッシュラッシーズです。「電眼美人」だそうで(笑)。
10/24

いよいよ現地24,25日、アメリカ最大の競馬イベント、ブリーダーズカップが行われます。今年も昨年より更にレース数が増え、合計14レース!(だんだん把握できなくなってきております^^;)
金曜日は先に牝馬限定の5レースが行われます。従来までディスタフと呼ばれていたレースは今年度から「レディスクラシック」と名称が変更になりました。(なんかまるでゴルフのトーナメントみたいな名前なんですが^^;)

翌土曜日はお馴染みクラシック、ターフを含む9レースが予定されています。ここではターフとクラシックの展望を行います。

<BCターフ>
人気になりそうなのはソルジャーオブフォーチュンあたりになりそうですが、私が思うに、欧州で実績のある馬ほど苦戦傾向にあるように思われます。そういう意味ではどちらかというと米国適性を重視したいですね。レッドロックスあたりもいいのですが、私としてはグランドクチュリエあたり魅力を感じます。

<BCクラシック>
まずはなんといいましてもカーリン様ですよ(笑)。今回はAWの馬場とあって、出走にゴーサインが出たのがほんの数週前ということになりました。しかしながら、出走表明をしたからには無様なレースはしないものと思われます。芝でも大負けしなかったわけですから・・・。
ビッグブラウンの離脱こそ残念でしたが、結構今年もいいメンバーが揃いました。日本人としては、やはりカジノドライヴが大注目ですね。強敵が揃っただけにどこまでやってくれるのか非常に楽しみです。
デュークオブマーマレードはターフでなくこっちなんですね。あちらのダート適性ってどうなんでしょう。それはともかく、昨年のジョージワシントンのことがあるだけに全馬無事に完走をしてもらいたいものです。
10/15

凱旋門賞を制したのは、無敗の3歳牝馬、ザルカヴァでした。
3歳牝馬の身ではきついだろうと思っていた自分の評価をあざ笑うかのような快勝に、ただただ驚きを感じるのみでした。
仏牝馬3冠&凱旋門賞優勝、しかも無敗。今後、このような馬が出てくるのはいつになるのか。出てきたとしても数十年後になるかもしれません。
そんな「稀代の名牝」が、凱旋門の勝利を最後に引退することになりました。当然、まだまだ古馬になってからでもその活躍は期待されていただけに「もったいない」という思いはあります。しかし、傷がつかないうちに繁殖になるほうを選んだのです。最大級の評価を保ったまま、繁殖入りする。
これが欧州流なのかもしれません。


そしてもう1頭、引退の報が。
今年の米三冠路線をにぎわせたあのビッグブラウンが、脚の故障で引退することになりました。ブリーダーズカップを目前に控えてという時期での故障とあって、非常に残念であります。今後は種牡馬として、三冠およびBCで大活躍するような産駒を送り出してもらいたいですね。
10/3

いよいよ今週の日曜日に凱旋門賞が行われます。
出走予定馬も出揃いましたね。ということで私なりの予想です。

◎デュークオブマーマーレード
今年の戦績はまさに「無敵艦隊」。前走こそ馬場を嫌って取り消しましたが、馬のトラブルによるものでないので全く問題なし。どちらかというと古馬不利といわれているこのレースですが、勢い&安定度は昨年のディラントーマス以上ではないでしょうか。今年もオブライエン旋風は吹き止まぬ!

○ヴィジョンデタ
凱旋門賞に最も直結するニエユ賞勝ち馬です。ニエユ賞を勝った3歳馬というだけで入れないとまずいでしょう(笑)。もっともこの馬は目下負け知らず、仏ダービー馬でもありますし、当然勝ち負けの点では外せない1頭です。

▲ザルカヴァ
おそらくこの馬が1番人気になるのかな?こちらも無敗馬、そのパフォーマンスも評価されております。とはいっても3歳牝馬だけに古牡馬相手にどうかは未知数。凱旋門賞クラスとなるとなかなか牝馬は勝たせてもらえないのも事実なので、このくらいの評価にとどめておきます。

△ソルジャーオブフォーチュン
オブライエン軍団のもう1頭の有力馬。今年は勢いの面ではデュークオブマーマレードに譲る格好となっていますが、ロンシャンの2400mが舞台となればこの馬にももちろん出番はあることでしょう。

以上、勝ち負けの有力候補となると上記の4頭になりそうですが、やはり日本代表としては触れねばなりません、メイショウサムソン。
ぶっつけで挑戦というのは明らかに不利ではありますが、それでも一昨年のディープインパクトと比べるといくらか気楽にレースできるのではないでしょうか。武豊騎手も2年前の経験がうまくレースに結びつけられれば、いいレースになるのではないかと思われます。サムソン自身も今までは「受けて立つ」側に立つことが多かったですが、今回は挑戦者の身。ディープほどのプレッシャーもないのでもしかしてもしかしたら・・・!?
9/5

久しぶりの更新です。凱旋門賞まであと1ヶ月となりましたが、有力馬の動向も気になるところですね。
まずは最有力候補と見られておりますのが今年快進撃の4歳馬、デュークオブマーマレードですね。3歳時は今ひとつなところがあった同馬ですが、4歳を迎えてからはまさに無敵状態。それはまさに2000年のテイエムオペラオーみたいなものでしょうか。明日、前哨戦のアイリッシュチャンピオンSに出走予定ですが、ここでも中心となるのは間違いないでしょう。
しかしながら、現在のアンティポストで1番人気となっているのが今年のフランスの牝馬2冠馬、ザルカヴァ。3歳牝馬で斤量的に有利なことと地の利が人気を後押ししているのかもしれませんね。その他の有力馬としては今年の英国ダービー馬、ニューアプローチや昨年も見せ場を作ったユームザインなどがいます。
今年は日本からメイショウサムソンも参戦予定。今のところ順調にきていますが、やはり現地で前哨戦を使わずにぶっつけで、というのは気になりますね。前評判はかなり厳しいものとなっていますが、それを覆すだけの活躍を見せてもらいたいところです。
7/11

今回は世界現役最強馬、カーリンのお話です。
ただいま世界ランキングナンバーワン、ダートでは間違いなく世界最強といえるカーリン様ですが、なんとこの週末、芝のレースに挑戦します。
現地12日に行われるマンノウォーSに出走の予定ですが、やはりこれは凱旋門賞を見据えてということなのでしょうか。
最初に凱旋門賞登録のニュースを聞いたときは「ほんまかいな」と半信半疑なところもあったのですが、どうやら本気で狙っているっぽいですね。
現在、凱旋門賞のアンティポストでのカーリンのオッズは10倍前後と、欧州でもまずまずの人気のようです。凱旋門賞に世界最強ダート馬が参戦となればそれはそれで見てみたいもの。
何はともあれ、まずは芝の走りに注目でしょうか。
6/6

日本ダービーが終わりました。そして地方のダービーウイークも終わりました。この後は海外の3歳戦に注目しましょう(笑)。

まずは、日本時間の7日深夜に行われる英国ダービー。
圧倒的に人気になっているのはなさそうですが・・・注目したいのはニューアプローチでしょうか。2000ギニーでは叩き合いの末惜しい2着。ダービーで距離が一気に伸びますがここでどんなレースを見せてくれることになるでしょう?

そしてなんといっても今週末のメインイベントは、日本時間8日朝に行われるベルモントSであ〜ります。昨年はラグストゥリッチズが牝馬102年ぶり(!)の優勝を果たしましたが、今年はその弟である日本調教馬、カジノドライヴが挑戦します。兄ジャジルもベルモントSを制しており、なんと3兄弟によるベルモントS制覇がかかるわけで・・・これは見逃すわけにはいきません。
しかし、ここには超強力なライバルが控えております。ケンタッキーダービー、プリークネスSをともに圧勝した「無敗の2冠馬」ビックブラウンが大きく立ちはだかります。こちらも三冠がかかっており、3歳ナンバーワンとしては負けられません。
様相としてはほぼ一騎打ちのようですが・・・得てしてこういうときに第3の馬が足元すくったりすることも多いわけで・・・果たしてどうなりますか。
なお当日はグリーンチャンネルの中継もありますので、見られる方は是非要チェックであります。日曜は早起きしましょう!!
5/17

いやぁ〜、カジノドライヴ、やりましたね〜。
人気に応える圧勝でした。これでますます、本番のベルモントSが見逃せなくなりましたね。

・・・とその前に。
日本時間の明日朝に、米三冠2戦目のプリークネスSが行われます。
注目はなんといっても、ケンタッキーダービー馬ビッグブラウン!!前走圧勝とあって、今回も圧倒的な人気となっております。このまま2冠達成は濃厚かもしれませんね〜。そうなると、三冠目でカジノドライヴと対決!?となる可能性もあるわけで・・・。これはぜひとも見てみたいです。まずは、プリークネスSですね。

今週は日本馬絡みということでは、シンガポールも忘れてはなりません。
コスモバルク、3年連続の挑戦となりますシンガポール国際カップ。
気になるのは、今年猛威を振るっている南アフリカ勢でしょうか。中でもドバイDFの勝ち馬ジェイペグがここに出てきますね〜。やはりこの馬がバルクにとって一番の強敵となりそうです。もちろんバルクも過去2年の実績がありますから、今年もまた好成績をあげてほしいところであります。
5/9

まずは先週末に行われたクラシックレースの話題、主に牝馬に関する話題を2点。

最初はケンタッキーダービーから。
優勝は1番人気のビッグブラウンでした。文句なしの圧勝。強かったですね〜。
そしてそのレースで2着に入ったのが注目の牝馬、エイトベルズでした。しかし・・・!!その直後、両脚骨折に見舞われ、残念ながらその場で予後不良となってしまいました。まだ3歳、これから有望な一頭だっただけに非常に痛ましい最期となったのがとても残念です。ご冥福をお祈りします。

もうひとつは、日本にとっては誇らしいニュース。
英1000ギニー、ナタゴラの勝利です。
父は日本産のSS産駒、ディヴァインライトです。日本では惜しくもG1を勝つことが出来ませんでしたが、その産駒がイギリスのG1を勝利ですよ!
こんなことを言っては失礼ですが、まさかあのクラスの馬がこんな快挙をやってくれるとはねぇ・・・。日本はSSの血が有り余りすぎているくらいだから、シャトルなんてけちなことせずにドンドン海外に輸出して世界にその血を広めていってほしいものです。


お次はこの週末の話題のレース。
米ベルモントパーク競馬場で行われるG2、ピーターパンSが今週末行われます。ここに、日本からカジノドライヴとスパークキャンドルが出走予定です。
現地メディアでも結構取り上げられているようで、かなり期待できそうですね。
この結果如何によってはベルモントSにもグッと近づくだけに、ぜひとも頑張ってほしいところであります。
5/2

香港・・・日本勢は残念でした。
ゆっくり休んで、今後に備えてください。

さて、海外競馬ファンにとってもっとも忙しい週末が今年もやってまいりました。
現地時間の3日、アメリカではケンタッキーダービー、イギリスでは2000ギニーとクラシックレースが開幕します!


<ケンタッキーダービー>
昨年の2歳チャンピオンのウォーパスが戦線離脱、また当初一番手と目されていたパイロが前走大敗とあって混戦ムード。そんな中、おそらく人気になりそうなのが前走フロリダダービーを勝利したビッグブラウン。サンタアニタダービーを勝ったコロネルジョンも評判が良さそうですね。もちろんパイロの巻き返しにも期待したいところです。個人的な注目馬といえば、紅一点エイトベルズでしょうか。並み居る牡馬たちを相手にどこまで戦えるかな!?

<2000ギニー>
翌日に1000ギニーが控えていることもあり、こちらは牡馬ばかり。
ここはどうやら、連勝中の2頭に人気が集まりそうですね。マニング騎手のニューアプローチ、デットーリ騎乗のイブンハルドゥーン。現地のブックメーカーではニューアプローチのほうが人気のようです。
さて、人気通りとなりますかどうか!?

他にも、牝馬限定のケンタッキーオークス、英国では1000ギニーも行われるこの週末、要チェックです!
4/25

今週末は香港です!
今年も「チャンピオンズマイル」「QEU」に日本馬が参戦とあって、非常に楽しみなレースとなりそうですね。

まずはチャンピオンズマイル。
ここはやはり地元勢有利でしょうか。
昨年の勝ち馬エイブルワンを筆頭に、安田記念馬ブリッシュラック(まだ現役!)、ジョイフルウイナーやグッドババ、フローラルペガサスといった、日本のファンにもすっかりおなじみの面々が顔を揃えてきましたね。
ここに挑戦するのがマイネルシーガル(香港名:盛高)。前評判は低いですが、だからこそアッとサプライズも期待してみたいところであります。

そしてメインのQEU。
昨年はアドマイヤムーンが惜しくも破れましたが、今回日本から参戦するは有馬記念馬マツリダゴッホ(香港名:梵高藝展)。さすがにG1ホースだけあって、現地での前評判も高いようです。
それに立ちはだかるは、昨年の覇者ビバパタカ。あの爆冷ですよ!(笑)。やはり今年もこれが一番の強敵となりそうですね。あと、今年はドバイがそうだったように、南アフリカ勢は軽視禁物かもしれません。そういう意味ではアーキペンコも気になるところですね。
3/28

いよいよ明日深夜、ドバイWCシリーズです。
今年も日本から楽しみな馬が登場してきます。ということで展望を。

<UAEダービー>
ここにはイイデケンシンが登場します。正直なところ、この相手ではちょっと厳しいかなという気もしないでもないですがなんといっても日本代表。ベストを尽くしてほしいですね。
南半球産馬の出走が多いだけに、ハンデも味方してくれないかとも思うのだが。


<ドバイ・デューティフリー>
「ドバイ免税店(笑)」には日本馬は2頭スタンバイ。
中でもアドマイヤオーラは昨年のアドマイヤムーンを思わせるこれまでの戦績だけに今年も続くか・・・非常に見物ですね〜。
ウオッカはダービー後パッとしない成績が続いてますが、大舞台になればなるほど大仕事をやってくれるのか?武豊騎手にかかっていますね。
その他の注目では昨年の欧州牝馬でも目を引く活躍だったダルジナ、フィンスケールビオ。日本でもお馴染みのブリッシュラック。リンガリも不気味ですね〜。


<ドバイ・シーマクラシック>
今年は残念ながら日本馬の出走はありません。
この距離で絶対的といえる馬がいないだけに難しいですね。
今年も元気なオッサン、ベタートークナウと香港の現役トップホース、ビバパタカに注目したいと思います。


<ドバイ・ワールドカップ>
さあいよいよ大一番。
ここの注目は・・・やはりカーリンになっちゃいますね。
昨年のBCクラシックホースにして現在ダート界では世界最強といってもいいのではないでしょうか。ここまで不安材料はなさそうですね・・・。
他では今年に入って急激に評価が上がってきたジャリル。デットーリが乗るというのもいかにも不気味だ・・・
これらの強豪を相手にする日本代表ヴァーミリアンですが、昨年よりはさらに力がついたと思います。あとは強豪軍団との力関係だけですね・・・。
1/16

2008年の海外競馬最初の話題は、今年もこれから。

2007年のワールドサラブレッドランキングが発表になりました。
(ランキングについてはこちらからどうぞ)

昨年の世界ランキング1位は・・・・・マンデュロ!!
欧州のマイル〜中距離路線で常にトップクラスの活躍が評価されました。
2位は、昨年の英ダービー馬、オーソライズド、BCクラシック、プリークネスSを勝利したカーリン、凱旋門賞&キングジョージのディラントーマス、ドバイWCのインヴァソールの4頭が並びました。
6位にケンタッキーダービー馬ストリートセンス。7位が3頭ですがその中の1頭が日本のアドマイヤムーン。・・・個人的には、2位軍団に並べとまでは言わないけど、ストリートセンスと同評価でもいいのでは?と思うのだが。
以下主だったところを紹介すると、13位ラグストゥリッチズ(ベルモントS)が牝馬としては最高位。17位が多数いますが日本勢からはメイショウサムソン、ポップロックが入ってますね。(この2頭が同ランクというのは、JCがモノをいっているか)
29位がダイワメジャーとマツリダゴッホ(有馬は相当評価されたようだ)。

一方で、非常に解せないのがダイワスカーレットの順位。マツリダを目安にすればもっと順位は上がっても良いはずなのだがランクとしては149位。これはウオッカ(79位)よりも下です。ちなみに149位勢としては他にはアサクサキングス、トウカイトリック、ブルーコンコルド、フィールドルージュ、サンライズバッカス(ダート馬ばっかりやな)あたりが名を連ねていますが・・・もっと上でもいいだろう、スカーレットは(^^;)有馬2位なのに。


inserted by FC2 system